アトピー性皮膚炎になったきっかけとその後のいじめ

子育て

個人の経験談です。次男は2歳の時に”めんつゆ”を飲んで以来アトピー性皮膚炎に悩まされてきました。痒みとそれによる不眠、掻きすぎて皮膚が汚くなったりもしました。ぼろぼろになった皮膚を見たクラスメイトからは”ばい菌”とか”膿”とか言われて傷ついていました。

2歳でアトピー性皮膚炎が発症

次男はアトピー性皮膚炎です。
この症状が出るようななったきっかけと思うことがあります。
ぼくたち、親の不注意だったのです。

次男が2歳になったころのことです。
その日は夕食におそばを食べていました。
あったかいのではなく、ざるそばの方です。

次男もフォークを使っておいしそうに食べていました。
その食事中に、ふと次男の方を見ると彼のそばつゆ用のカップが空になっていました。
こぼした様子もないので、どうしたか聞いてみると、飲んでしまったようでした。

次男は今でもご飯に醤油をかけて食べるほど、味が濃いものが好きです。
そのときも、そばつゆがおいしかったので飲んでしまったようでした。
わたしたちがちょっと目を離した隙の出来事です。

しばらくして、次男の体にじんましんのようなものが出てきました。
本人もかなり痒がっていました。
こんなに広範囲に発疹がでるなんて初めてのこと。
驚いて、夜間診療所へ連れて行ったんです。

そばつゆを飲んだことを先生に話すと、呆れられ、怒られました。
帰宅後いただいた薬を飲ませて、休ませました。
次の日にはほとんど発疹も治まり、痒みもなくなったようで、
わたしたちも一安心。

どころが、その日以降しばしば体の痒みを訴えるようになったのです。
最初はあまり気にしていませんでした。
あせもかな、とか、服にかぶれたのかな、とか。
そんな認識でした。

それが、だんだん痒くなる頻度が増していって。
これがアトピーなんだと、しばらくしてから理解しました。
年々アトピーはひどくなっていきました。

アトピーが原因でいじめの対象に

次男のアトピーは小学校の高学年の時が特にひどかったです。
夜、寝るときに痒みが強くなり、なかなか寝付けない日が続きました。
寝不足で授業に集中できなかったり、授業中に居眠りしたり。
肘の内側と膝の裏側が特に痒いようです。

病院でもらった薬を塗って一時的に良くなっても、しばらくすると効きが悪くなってしまう。
そんなことの繰り返しでした。

いつも掻いているので、皮膚がぼろぼろになります。
血がにじんでいることもよくありました。
そのため、クラスメイトから汚いと言われて、嫌われたりもしました。
”ばい菌”や”膿”などとも言われました。
おっとりした性格のため何も言い返せず、悪口を言う子を更に調子づかせてしまったようです。
そんなわけで学校へ行きたがらない日もありました。

 

この頃次男は夏でも長袖長ズボンで学校へ行ってました。
患部が汗で蒸れてしまうので、アトピーには良くないんですが。
半袖半ズボンだとぼろぼろになった皮膚をみんなに見られてしまうんです。
そして、バカにされる。
それが何より嫌だったんです。
でも、学校から帰ってくるとアトピーは酷くなっていました。

中学生になって

中学生になってからは、症状も少し良くなったようです。
それでも、痒みで眠れない時期もありました。
小学校の時と同様に授業に集中できません。
また、心無いクラスメイトからはからかいの対象でした。

中学では勉強も難しくなり、成績もかなり悪くなってしまいました。
症状が悪化したら病院へ行きますが、根本的に解決することはありませんでした。

それでも、進級時のクラス替えをきっかけにいじめはほぼ無くなりました。
また、仲の良い友達もできて学校生活を楽しめるようにもなったのです。

成長とともに改善

高校生になった頃からようやく症状が落ち着いてきました。
皮膚がぼろぼろになるほど掻きむしることはなくなったのです。
たまに痒みが強くなることはあっても、かつてほど酷くはありません。
次男の場合は小学校高学年のときがピークで成長とともに徐々に改善されていきました。
アトピーといじめを経験したためか、次男には他人を気遣う思いが強くあります。
また、忍耐力もあります。