息子が中学1年生のときの授業参観で、クラスメイトから無視されていることがわかりました。その内容は「壮絶」とは言えないものの、精神的にはきついものでした。
いじめの内容
息子は中学1年のときにいじめを受けていました。
いじめの内容は
・後ろから叩かれる
・部活中に意地悪をされる
等です。
息子へのいじめが分かって、頻繁に話をするようになりました。
そこで分かってきたことは、いじめと呼ぶにまで至った過程でした。
いじめを受けやすい性格
もともと息子はのんびりしています。
そして何ごともマイペースで、他人に合わせることが上手くできないのです。
さらに自分の思いを他人に伝えるのが下手です。
実際、息子をよく知る僕たち両親でさえ、イラッとすることがあります。
例えばこんな感じです。
「理科の課題はもう提出したの?」
「今日は国語の授業は自習だったんだよ」
「え?理科の課題のことを聞いてるんだよ」
「だから、そのことを言ってるんだ、順番に話を聞いて!」
こんな感じで、自分の中で順序立てていかないと説明ができないのでした。
結論から言うことができないのです。
しかも、話が長くて分かりづらい。
また、途中で質問をしたり、話を遮ると不機嫌になってしまいます。
たぶんクラスメイトとの会話でも同じなのでしょう。
会話が成立しないので、話しかけられる機会も減っていき、無視に近いような状態になったのではないでしょうか。
そして、クラスでも浮いた存在になり、一部の子たちから暴力等のいじめの対象になったと思われます。
ただし、暴力沙汰はまれにしかなかったようです。
辛いと感じたのは、無視されることと、浮いた存在になり、友達ができないことでした。
無視されずに、挨拶程度はできる子もいたようですが、仲の良い友達ができないのが一番きつかったようです。
そんな状態での学校生活なので、息子の家での精神状態も徐々に不安定なものになっていきました。
「学校に行きたくない」と泣いた日もありました。
その日だけは学校を休んだのですが、次の日からは行くことができました。
部活は普通にできていた
クラスではつらい思いをしていましたが、部活動は好きだったのです。
部の中でも意地悪をする同級生はいたようですが、他の部員とは普通に接することができていました。
また、先輩たちからは親切にしてもらっていたのです。
息子の場合はテレビや週刊誌で紹介されるような壮絶ないじめではありませんでした。
情緒的に未熟な中学生の間では簡単に起こりうることだと思います。
ただ息子は傷つき、苦しんでいました。
学校の認識
親として学校には何回か相談をしました。
担任の先生にとっては、クラスに溶け込んではいないものの、いじめと言える程ではないとの認識でした。
いじめを主導している生徒がいるわけでもなく、クラスの雰囲気として無視されているのです。
それに、全員から無視されているのではなく、普通に話せるクラスメイトもいます。
無視してる生徒からすると、息子と話すことで傷ついたり、嫌な思いをしたことがあるのでしょう。
その頃の息子は親から見ても、全く空気が読めなかったのです。
デリカシーがなく、思ったことを直に口にしてしまいます。
ですから、無視したくなる気持ちもわかるのです。
そんなわけで、我が家の「いじめ問題」はなかなか解決しないように思われました。