我が家のいじめ対策とその結果

子育て

中学1年生の息子がいじめられていることが分かったのですが、どうすればいじめがなくなるのでしょうか。我が家ではこんないじめ対策をしてみました。

事前の準備

息子は小学生の時にもからかいや仲間はずれを受けていたことがありました。
ただ、本人はあまり気にしていなかったのです。
イヤだけど、学校に行きたくなくなるほどでもないし、頻繁にからかわれるわけでもなかったようです。
そして、その時のいじめは自然消滅していきました。

それは、それで良かったのですが、ぼくたち両親は不安がありました。
息子の性格を考えると、将来再びいじめられるのではないかと。
その予感は、不幸にも的中するのですが。

そうなったときのために、ぼくたちは準備をしていました。
「ぼくたち」と言っても、ほとんどは妻が行ったのです。

いじめられていた息子は次男で、2学年上の兄がいます。
兄の方は友達もできやすい性格で、いじめとは縁遠かったのです。
その兄が中学へ入学したのと同時に、妻はPTAの役員をすることにしました。
次男が中学校でいじめられたときに備えるという意味もあったのです。

PTAの役員をやることによって、学校の内情を知ることができます。
頼りになるのはどの先生なのか、話しやすい先生は誰か等を知ることができました。
また、普段から複数の先生とコミニュケーションをとることによって、何か問題が起きたときでも、話しやすくなりました。
その他にも、ママ友が増えて学校や同級生についての情報も増えます。

現状分析

いじめれていると分かってからは、どんな状況なのかを理解できるように務めました。
息子からよく話を聞くことはもちろんですが、担任や部活の先生からも聞くようにしました。

この段階では、先生たちへの不満(というか改善要求)を表さないように心がけました。
自分の子がいじめを受けていると分かると、親も平静ではいられなくなります。
先生に対しても、もっとしっかり指導してほしいと、不満に思ってしまいがちです。
ですが、先生も人間です。
いきなり文句を言われたり、一方的に要求を突きつけられれば、反発したくもなります。

ぼくたちは先生に対して、学校での様子を教えてくれるようにお願いしました。
もちろん、息子がいじめられているようだと、伝えてからですが。

学校以外の居場所

息子は小学5年生のときから地元のボーイスカウトに参加していました。
普段は月に2回程度の活動でしたが、ゴールデンウイークや夏休みにはキャンプもありました。
このボーイスカウトを通して友だちができたことが、息子には何より嬉しかったようです。

学校以外の場所に同じ年頃の友達がいたことは、精神的に助かりました。
「友だちが欲しい」という学校ではあまり満たされない欲求を、他の場所で満たすことができたのです。

また、家でもリラックスできていました。
ぼくたちも、学校でのことや思っていることを聞くようにしたのです。
息子もよく話してくれました。
自分の部屋にいるときも、ひとりでお笑いの動画を見ながら、ゲラゲラと笑っていました。
その代わり、成績の方はひどいことになっていたのですが・・・

いじめがなくなったのは

先生と相談してからも、一部生徒からの無視やからかいは続きました。
それでも、いじめがエスカレートしていくことはありませんでした。

幸いにも部活動は好きだったようです。
クラスではきつくても、部活や学校以外では楽しめたため、精神的に追い詰められることは少なかったのです。
とはいえ、たまに「学校に行きたくない」と訴える日もありました。

ところが、いじめが一気に解決することになりました。

中学2年への進級時にクラス替えがあったのです。
そこで、同じクラスに気の合う友人が二人できたのです。
その三人で一緒に行動するようになりました。
おかげで、クラスで浮いた存在とはならなかったのです。

また2年のクラスには、1年のときに積極的にいじめていた生徒はいませんでした。
この辺は学校側の配慮があったのかもしれません。