株の売買ってまだまだ一般的ではありません。内閣府の調査によると国債や投資信託を含めた証券投資を行った経験のない人は79.7%だそうです。そこで、株の売買を行うと具体的にどんな利益があるのでしょうか。調べてみました。
売買益
企業価値が上がれば株価も上がります。
ただし決算書に記載された業績だけではなく、その業績が大方の予想に比べて良かったのか否かによっても株価は変動します。
また、単に多くの人が期待を寄せるだけでも株価に影響を与えたりします。
株価が安いときに購入して、高くなったら売却することで売買益がでます。
ぼくの場合は2年弱で株価が倍になったことがありました。でも、売却後も株価は伸びていきましたとさ・・・(-_-;)
ですから、売買益を得るのコツはただひとつ、買ったときよりも高い値で売ることです。
それを実現することが難しいのです。
また、いくら投資して、どのくらいの期間で、いくら儲かった(損した)のかも重要になります。
1千万円投資して、3年かけて100円儲けても効率的とは言えないですよね。
配当金
株式会社は事業で得た利益の一部を株主へ分配します。
その分配された利益を配当金といいます。
配当金を受け取ることは株主の権利ですが、そのためには各会社で定める権利確定日に株主でいる必要があります。
例えば権利確定日が3月31日と9月30日だとしたら、
4月10日に株を購入して9月10日に売却したら配当金は1円ももらえません。
5ヶ月も保有していたのにも関わらずです。
でも、9月10日に株を購入して10月10日に売却した場合は配当金がもらえます。
1ヶ月しか保有していなくても権利確定日である9月30日に株主であればよいのです。
一株当りの年間配当金を現在の株価で割った値を「配当利回り」とよびます。
算式で表すと以下のようになります。
2020年1月の東証1部平均は1.88%でした。
銀行預金と比べるとかなり利回りがいいですね。
株主優待
多くの株主を募るために株主優待を実施している会社もあります。
株主に対して様々なサービスを提供するのです。
大概は自社の商品やサービスを無料又は割引価格で提供したりしています。
株主優待によって趣味や娯楽を充実させたり、生活費を浮かせたりできます。
車好きなら
「オートバックスセブン」や「イエローハット」の株主優待は店舗で使える割引券等になります。
食事券なら
「吉野家ホールディングス」や「トリドールホールディングス(丸亀製麺)」等もあります。
自分の好みや生活に合った優待を実施している会社を見つけて、投資先を選んでいくのもいいかもしれません。
株主総会での議決権
株主ということは会社のオーナーの一員でもあるということです。
ですから株主総会において保有する株数に応じた議決権を行使できます。
残余財産分配請求権
会社が解散した場合には清算後の財産から分配を受けることができます。
解散をすると会社が持っている商品や工場などの財産を換金したりして、未払いの賃金や借入金の返済等に充てます。
その後の残った財産を株主で分配します。
もちろん、残っていればです。
投資する上で重要なのは
一般的に投資目的の場合は「議決権の行使」は気にする必要はないでしょう。
また「残余財産分配請求権」はそもそも解散しなければ関係ありません。
ポイントは売買益と株主優待を考慮した配当利回りになります。
売買益を期待して将来値が上がりそうな株を買うか、配当利回りの良い株を買って配当金をたくさんもらうかです。