血圧が高いと指摘されたことはありませんか。ぼくは数年前から健康診断で血圧の値が要注意になってしまいました。血圧が高くなってしまった原因はいくつも思い浮かぶのですが。その一つが日々のストレスだと思っています。というか、確信しています。
ストレスで血圧が高くなるのはどうしてなの
血圧が高くなる要因は様々ですが、その一つにストレスがあります。
そもそもストレスとは何でしょうか。
一般的にストレスとは刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。
緊張を生じさせる刺激には色々なものがあります。
天気が悪いこと、人間関係の悩み、病気や怪我、仕事が思いどうりにできないこと、等々、数え上げればきりがありません。
緊張状態になると血圧が上がるのには合理的な理由があったのです。
人類が本格的な農耕を始めたのは9000年前だといわれています。
その数十倍もの期間狩猟採集で生活していました。
それは常に危険と隣り合わせだったのです。
いつ危険な獣に遭遇するかわかりません。
もし、不運にも遭遇してしまった場合は猛ダッシュで逃げなければなりません。
獣に気づいたら一瞬で全力疾走できる状態にならなければ終わりです。
そのためには血圧を瞬時に上げる必要がありました。
つまり、
・緊張状態になる
・血圧を上げる
・全力で逃げることが可能になる
という体の構造ができてしまったのです。
現代の人類もその名残で、緊張状態になると血圧が上がってしまうのです。
このようなストレスは危機が去ってしまえば失くなります。
猛獣から逃げ切って安全な場所に着けば、もう緊張状態を保つ必要はありません。
でも、現代の社会においては厄介なストレスがあるのです。
それは継続するストレスです。
例えば、職場において上司から常に受けるプレッシャーがその一つでしょう。
すぐに怒ったり嫌味を言ってくる上司と毎日10時間も一緒にいたら、どう感じますか。
ほんと気が滅入ってしまいます。
ぼくも経験があります。
ある職場で自己顕示欲が強すぎる上司がいました。
自慢話を聞くこと自体は苦ではなかったのですが。
だんだん、「俺はこんなにできるのに、お前は全然できないな」というような調子になってきて。
全てにおいてダメ出しをしてくるようになりました。
それから数ヶ月は仕事が苦痛でしかない状態でした。
結局、もう無理と感じたので転職しました。
緊張やストレスは人体に必要なものだけれども、過剰な場合は様々な害をもたらします。
その一つが高血圧です。
こんなときにストレスがかかり血圧が上昇
では、どんなときに人はストレスを感じるのでしょうか。
感じ方はそれぞれでしょうけど、一般的には以下の事柄があります。
・失業
・家族や友人の死
・受験
上に挙げた例は人生に何度もあることではないかもしれません。
でも、そこまで行かなくても十分ストレスになります。
離婚の前には
夫婦喧嘩、意見の食い違い、不貞の疑い、子育でに関する不一致、嫁姑問題
失業の前には
倒産の不安、つらい残業、将来への不安、給料への不満、会社での人間関係、仕事のミス、上司の叱責、経営陣への不信
家族や友人の死の前には
親しい人の苦痛を見る、別離の予感、生の儚さ、病院への不満、人生の理不尽
受験の前には
勉強のストレス、将来への不安、不合格への不安、自信の喪失
これら以外にもたくさんのストレスがあります。
人生はストレスだらけです。
ぼくもストレスを感じると血圧が上がります。
ぼくは毎朝血圧を測っているのですが。
その日は測る直前にネットニュースを見ていました。
あおり運転のニュースを読んで、自分があおられた経験を思い出してしまったのです。
そのため、イラッとした状態で血圧を測りました。
結果は上が150でした。
先日が137だったので13も上昇したのです。
次の日はユーチューブで美しい風景の映像を見てから測ったら133になりました。
ぼくの平均の血圧は135なので、ちょっとしたストレスで10以上も血圧が上がったのでした。
その反対の例もあります。
先程、ぼくの血圧の平均は135と書きましたが。
それは平日の血圧です。
土日(休日)の血圧はほとんど120台です。
自分では全く自覚はないのですが、仕事へのストレスのせいだと思います。
ストレスを解消しよう
ストレスは血圧を上げるだけでなく、様々な害を体にもたらします。
自律神経のバランスが崩れて免疫力が低下したり、長期間過度なストレスにさらされているとうつ病にもなりかねません。
ストレスは溜めずに解消していくことが大切です。
ストレス解消法をいくつか挙げてみます。
運動
体を動かすことはストレスの解消につながります。
特に有酸素運動は、それ自体が血圧を下げる効果が期待できます。
歌う
大声を出すこともストレス解消法の一種です。カラオケで歌ったり、ライブで叫ぶのもいいかもしれません。
おしゃべり
仲の良い友人や家族と楽しく話すこともお勧めです。
ただし、気まずい相手や苦手な人と話すことは逆にストレスになりかねません。
マッサージ
緊張すると体も固くなってしまいます。
マッサージで体の凝りをほぐすことで、心もリラックスします。
お風呂
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、疲労回復が期待できます。
個人的には銭湯の大きな湯船に浸かると更にリラックスできます。
映画や小説、ゲーム
映画を観たり、小説を読んで、感動したり、笑ったりすることで気分転換になります。
ストレスがかかっているときは、気分も沈みがちです。
興味があるものや夢中になれるものを活用しましょう。
ゲームも良いですが、勝ち負けにこだわりすぎる人は負けが続くと逆にストレスになることも。
病院
ちょっとハードルが高いかもしれませんが、ストレスで体調までおかしくなるような場合は病院で診察してもらうことも検討しましょう。
ぼくの場合、どうしても苦手な顧客がいました。
毎月、その顧客を訪問するときは胃が痛くなりましたし、逃げ出すことばかり考えていました。
そこで、近所のメンタルクリニックで診察してもらい、薬をもらいました。
苦手な顧客を訪問する前に薬を服用することで精神的に楽になりました。
ただし、精神的な薬は依存してしまう危険があるとのこと。
医師の指示に従って、適切な使用が大切です。