ぼくは40代後半までは血圧が110~120でした。ところが、50歳での健康診断では133になり、次の年は150に急上昇しました。やはり、年齢と血圧は関係があるのでしょうか。
年齢と平均血圧
一般的に人は年令を重ねるごとに血圧が高くなっていきます。
徐々にではありますが、血管の弾力が失われ、硬くなっていくのです。
若くしなやかな血管は弾力に富み、血液が体内を循環する助けをします。
ところが、血管が硬くなると血液を流す力が弱くなってしまします。
そうすると心臓が頑張って勢いよく血液を送り出さなければならなくなってしまうのです。
そうため、自然と血圧が上がります。
もちろん個人差は大きいのですが、年齢と血圧の関係がわかる表がありました。
元ネタは厚生労働省の国民健康栄養調査です。
性別、年齢別の平均血圧の表です。
男性 | 女性 | |||
---|---|---|---|---|
最高血圧 | 最低血圧 | 最高血圧 | 最低血圧 | |
20代 | 120.4 | 74.3 | 109.3 | 68 |
30代 | 121.1 | 78.4 | 109.9 | 70.3 |
40代 | 125.8 | 81.9 | 116.1 | 73.4 |
50代 | 133.4 | 85.2 | 124.6 | 77.6 |
60代 | 136.9 | 83 | 130.8 | 78.7 |
70代以上 | 137.5 | 79.8 | 133.6 | 76.8 |
男性も女性も年齢とともに血圧が上がっていくのがわかります。
もっとイメージしやすいようにグラフにしてみました。
この表とグラフを見て、不思議に思った方もいるのではないでしょうか。
確かに、年齢とともに平均の血圧も上がっていますが、上昇の幅がそれほど大きくない、と感じた方がいるように思います。
実際ぼくの周囲の人たちの血圧はもっと高いように聞いています。
元ネタをよく見ると、このデータは「血圧を下げる薬を飲んでいる人」を対象外としたものでした。
それでは「年齢と血圧の関係」を知るためには不備があるのではと思います。
ただ、「血圧を下げる薬を飲んでいる人」も含めたデータもあるのですが、平均血圧はほとんど変わっていませんでした。
薬を飲んで血圧を平均値まで下げているということなのでしょう。
血圧を下げる薬を飲んでいる人の割合は
補足する意味でもう一つのデータを挙げてみます。
血圧を下げる薬を使用している人の年代別の割合です。
30代・・・・0.9%
40代・・・・5.1%
50代・・・・17.8%
60代・・・・33.9%
70代以上・・53.8%
20代、30代では100人に一人だったのが、40代では20人に一人となっています。
そして、薬の使用者は年代が上がるごとに上昇し、70代では2人に一人が使用しています。
「高血圧治療ガイドライン」によれば、最高血圧が140以上又は最低血圧が90以上で高血圧になります。
つまり、薬を使用している人は最高血圧が140以上か最低血圧が90以上なのでしょう。
その割合が年代が上昇するにつれて増加していくということです。
まとめ
これらのデータから
40代から高血圧になる割合が増える
ということがいえます。
もちろん個人差はかなりありますので、個々人にあった対策をとることが健康を維持する上で重要になります。
そのためにも、まずは血圧の測定が肝心です。
一定の年令に達したら、体重と同様に血圧も定期的に測定するようにしたいものです。