2年ほど前に健康診断で血圧が高いと指摘されました。急いで家庭用の血圧計を購入して、毎朝測定していました。そのときに調べた測定方法の基本を紹介します。
家庭での測定方法
カフを肘よりやや上に巻き、背筋を伸ばして椅子に座り、カフを心臓と同じ高さにして測定します。
服装はゆったりしたものにしましょう。
そして、リラックスした状態で測定します。
健康診断で血圧を測るときを思い出してください。
どのように測定していたでしょうか。
家庭でも同じような状態にすればよいのです。
姿勢
背筋を伸ばして椅子に座る。
正座やあぐら、寝た状態よりも正確に測れます。
カフの下端が肘の中心より1~2センチ上になるように巻きます。
このとき、エア管が腕の中心に位置するようにする。
エア管とはカフと血圧計本体をつないでいる管のことです。
カフの位置が心臓と同じになるように椅子や机の高さを調節します。
ぼくの場合、机の高さは調節できないので厚めの本を置いて、その上に腕を載せて高さを調節しています。
手のひらを開いて上に向け、リラックスします。
服装
服装はパジャマのようなゆったりしたものが良いです。
体を圧迫すると正確な数値が期待できません。
スーツの場合は、上着を脱いでネクタイを緩めるようにしましょう。
Yシャツの第一ボタンも外して。
加圧スパッツや腰痛ベルト等も測定を不正確にしてしまいがちです。
タイミング
血圧は1日のうちで変動します。
定期的に測定して日々の変化を比較する場合は、同じタイミングで測定します。
特に推奨されているのは
起床後1時間以内の朝
と
就寝直前の夜
です。
血圧測定時のポイント
家庭での血圧測定のポイントは以下のようになります。
静かで適切な室温の環境
うるさい環境だとリラックスしたり平静でいるのが妨げられてしまいます。
測定時の心理状況も血圧に影響を与えますので、静かな環境を選んでください。
また、室温も影響を与えてしまいます。
冬場に布団から出て、暖房の効いていない寒い部屋にいると血圧が上昇してしまいます。
測定前の喫煙、飲酒、カフェインの摂取を避ける
これらも血圧の変動を引き起こしてしまいます。
トイレを済ませたあと
朝は食事や服薬の前
椅子に座って1~2分安静にした後
血圧測定の意義
高血圧自体は身体の機能に支障が出るようなものではありません。
しかし、その状態を長期間放置することにより動脈硬化等の血管の劣化が進んでいきます。
その結果として、心筋梗塞や脳出血といった重篤な病を引き起こすリスクが高まってしまうのです。
そのためにも、血圧を管理する必要があります。
その第一歩は血圧を毎日測定することでしょう。
そして、測定値を毎日記録することで自分自身の血圧と生活態度の関係がわかってきます。
血圧が高めであれば、食事や運動等の生活習慣を見直すことが必要になります。
また、高い状態が続くようでしたら病院等に行ったほうが良いでしょう。
そのような判断をすることができるようになるのです。
また、自分の健康状態を常に意識できるようにもなります。
高血圧自体は自覚症状がありません。
たまに測って高い値が出ても、数日で忘れてしまいがちです。
ですから毎日測定して、習慣化してしまうことが大切です。
血圧の管理は将来の発病リスクを低下させることに繋がります。