子育てに正解はないが・・・

子育て

長男が今年で二十歳になります。子育てにゴールはないけど、一区切りついたように感じます。

正解はない

子育てには正解というものはないと思います。
いくつかの有効な方法があり、相対的に効果の薄い方法があるだけです。
その有効な方法も、環境や年齢、性格によって変わっていきます。

子育ては「ひと付き合い」の一種です。
あるときは「恋人同士」のようで、又は「上司と部下」であったり「親友」であったりもします。
親子のより良い人間関係を築くには、「主人と奴隷」や「敵同士」のようにならないことを気を付けるべきです。

ぼくが自分の経験を通して気づいた大切なことをいくつか紹介します。

夫婦の一致

夫婦が一致してないと子供は困惑します。
当たり前だけど、難しいこともあります。

例えば

母親
まず宿題をしなさい

父親
宿題する前に、部屋を片付けなさい

なんて言われたら、たまりませんよね。

ぼくたち夫婦の会話の半分は子供のことです。
お互いの子育てについて理解し合うことは大切だとわかってきました。
夫婦って別の家庭で育っているから、家庭の常識が違うことが多いんです。
同じ日本で育っていても「え!」っていうことが、よくありました。
そんなときは、否定するのではなく、「そんな考えもあるんだ」と受け入れることが必要なんです。
そのうえで、ぼくたちの家庭ではどうするかを二人で相談してきました。

家族以外との交流を持つ

今から思えば、家族以外の人たちとの出会いには恵まれてきました。
祖父母やいとこなどの親戚関係はもちろん。
幼稚園や学校の友達とその父兄。
地域のサークル活動や子供会。
特に我が家の子どもたちはボーイスカウトの影響が大きかったようです。
いろんな活動に参加するのは、親としても負担があったけど、いい思い出です。
学校以外に友達や信頼できる大人がいたことで、救われたことがありました。
というのは、次男は中学1年生のときにいじめにあっていたんです。
当時は学校が嫌になっていました。
でも、土日のスカウト活動には楽しそうに参加してました。

子供の人格を認める

子供は所有物ではない

「子供は親の所有物ではない」とわかっていても、つい勘違いしてしまいます。
言うことを聞かないとイラっとしてしまうのは仕方ないにしても、そこで感情的になってしまうと、お互いに傷つくことだってあります。
自分が扶養しているとはいえ、一人の人間なのです。
思い通りに支配しようとすると、たちまち失敗してしまいます。
ただ、必要な教育と支配の境目が難しいです。

変化を楽しむ

子供の成長は嬉しくもあり、寂しくもありました。
自分に頼り切っていた幼い子が反抗的な態度も取るようになります。
子供の成長は早いです。
特に小さいうちは。
昨日できなかったことが今日にはできるようになります。
一緒に生活している親も密度の高い日々を送れます。
これはとても楽しいことです。

リスペクトする

日本語の「尊敬」って偉人や目上の人に対する言葉のような気がします。
なので、あえて「リスペクト」としてみました。
子供から学ぶことは多いです。
自分ではない人という意味で「他人」を使うならば、
子供はとても身近な「他人」です。
自分とは違う価値観と考えを持っています。
たとえそれが幼くても、リスペクトすべきものです。
親と子はお互いに学びあって成長できます。