神経症の発症と治療の経験談

健康

ぼくは2年ほど前から精神病院へ通院しています。きっかけは些細なことでしたが、落ち込むことが多くなり、専門家の助けが必要と感じました。そこで、診断されたのが「神経症」という病名でした。

神経症とは

ぼくが診断された「神経症」とは、かつてノイローゼとも呼ばれていました。
脳など、体の器官に異常はないけど精神的に症状がある状態です。そして、その原因もこころや性格に求められます。

神経症にはいろいろな種類があって、ぼくの場合は「抑うつ神経症」らしいです。

らしいというのは、精神疾患の場合は医者も断定ができないことが多いのです。そもそも病気の種類の境目が曖昧です。
インフルエンザのようにウィルスが検出されるわけではないので。

自分で書いたアンケートをもとに、医者との面談で診断されます。
患者の主観的な要素が強いんです。

きっかけと症状

きっかけは知人から怒鳴られたことでした。
同じ職場ではないのですが、仕事関係でたまに会うような間柄。
そのときは、あるプロジェクトを一緒に担当してました。

夜の11時頃、眠りにつきかけたときでした。
携帯電話が鳴って、何の用かと思ったら。
プロジェクトの進め方についての非難と他の担当者に対する中傷。
それらについて怒鳴り散らしたあとは、捨てぜりふを吐いて電話を切られました。

20代から30代くらいまでは、怒鳴られることも多少はあって、それほど気にならなかったんですが。
40代後半くらいからは、何故か打たれ弱くなってしまいました。

その電話の後、精神的に不安定になることが多くなりました。
特に、よく知らない人と一緒に仕事をすることが怖くなり。
仕事が嫌いになってしまったのです。

治療と現状

以前なら落ち込んだとしても、1~2日もすれば回復したのですが、そのときは全然気分が晴れません。
多少の変動はありましたが、2ヶ月くらい落ち込んだままでした。

さすがに、これはまずいと思い、精神疾患を疑いました。
自分なりに調べてみたときは、「うつ病」かと思いました。

そこで意を決して、精神科のクリニックを訪ねたのです。
そして、「神経症」と診断されました。
ただ、「うつ病」との境界線ははっきりしたものがあるわけではありません。

主観的な「つらさ」や「落ち込み」は測定が難しいので、「食事」や「睡眠」ができているかが目安になるそうです。
ぼくの場合は、食事や睡眠にあまり問題がないため、比較的軽度だそうです。

その後、毎月1回通院しています。
ロラゼパム錠という薬を3錠ほど処方してもらっています。
特に辛い時に服用するように言われました。

月に3錠より多くすると、体が慣れてしまい、効果が薄くなるそうです。
そうなると、更に強い薬が必要になってしまいます。
なので、できる限り量を増やさないようにしていく、とのことでした。

もう、通院も2年になろうとしています。
精神的な病気は完治まで長い時間が必要です。
波はありますが、徐々に良くなって来ています。

ぼくの場合は軽度の段階で病院に行ったことが良かったようです。