2019年10月中旬に日本列島に上陸した台風19号は各地に甚大な被害をもたらしました。
ぼくの住んでいる市でも、避難所が開設されました。
ただ、近隣の町内では避難準備の警告が出ていましたが、ぼくの町内ではそのような警告はありませんでした。
今回の台風にあたって、情報集の大切さと避難するかしないかの判断の難しさを痛感しました。
被害状況
台風19号の被害は
71の河川において135か所で堤防が決壊
堤防を越えて川の水があふれる「越水」等による氾濫があった河川も延べ271
住宅の浸水は62400棟
土砂災害が482件
断水が78000戸以上
他にも長野県では北陸新幹線の車両10編成120両が浸水被害にあい、福島県では路線バス92台が水没しました。
被災した方々が1日でも早く通常の生活に戻れるように願っています。
避難準備とは
今回の台風に際してはテレビ等で、早くから注意を促していたので、ぼく自身も周囲の人達も関心が高まりました。
おかげで数日前から天気予報もよく見るようにしていました。
また、ネットを通して地元自治体からの情報もこまめにチェックできました。
ぼくの自治体では避難が必要となる場合には3種類の避難情報を発令します。
避難情報の種類と状況、するべき行動は次のようになっています。
避難情報 | 状況 | 避難行動 |
---|---|---|
避難準備・高齢者等避難開始 | 人的被害の発生する危険性が高まった状況 | 避難に時間を要する高齢者等やその支援者は避難を開始します。 |
避難勧告 | 人的被害の発生する危険性が明らかに高まった状況 | 発令された地域の住民の人は指定された避難場所等に避難を始めます。 |
避難指示(緊急) | 人的被害の発生する危険性が極めて高い状況 | 直ちに避難をします。避難をすることが困難な場合には、屋内で安全を確保し、命を守る最低限の行動を取りましょう。 |
たぶん、他の自治体も同じようだと思います。
避難指示や避難勧告が発令された場合は、避難先へ避難はもちろんですが、避難準備や注意報であっても自分の判断で避難することが必要な場合もあります。
内閣府のパンフレットにも「自らに命は自ら守る意識を持って、防災気象情報も参考にしながら、適切な避難行動をとってください。」と記載されています。
それはある意味当然で、行政は1軒ごとの状況を把握することは無理なので、ある程度まとまった地区ごとに警報等を出しているわけですから。
行政からの警報の有無は絶対ではなく、信頼できる情報の一つとして参考にすべきなのでしょう。
災害時に役に立ったモノ
我が家の場合、今回の台風で役に立ったものを挙げてみます。
テレビ
多くの番組で逐一台風の進路や規模、対策を発信してくれていたので、情報不足になることはありませんでした。
パソコン
テレビでは得られない地元の情報を知ることができた。市役所のホームページを見れば「どの地区にどんな警報が出ているのか」知ることができた。また、避難所の開設情報やハザードマップも知ることができた。
国土地理院のホームページに記載されている地図には等高線が引いてあるので、自宅と付近の河川の高低差を知ることができた。これによって万一決壊した場合の水の流れが予想できる。
スマホ
緊急速報のおかげでリアルタイムで地域の情報を得ることができた。
SNSで友人たちの状況を知ることができた。
非常用持ち出し袋
以前から用意していて玄関においてあるのだが、改めて中身を確認できた。
カセットコンロ
自宅は都市ガスなので、プロパンガスに比べて災害に弱いイメージがあります。
そこで、もしものときのためにカセットコンロを準備しておきました。
ポータブルバッテリー
キャンプ用に購入したものだが、コンセントやUSBポートが付いていて便利。
ただ、容量が大きいのでフルに充電するには時間がかかる。
まとめ
我が家は今回避難準備等の発令がなかったため、避難所へ行くことはありませんでした。
また、ぼくの住んでいる地域は予想ほど風雨は強くなく、被害もほぼありませんでした。
昨年は強風で屋根瓦の一部がずれてしまったのですが、今回は無事です。
ただ、予想よりもだいぶ被害が大きい地域もあり、どんなに準備をしても完全に災害を防ぐことは無理なのかなと感じました。
それでも、情報を収集し対策を立てることで、被害を小さくすることはできるのではないでしょうか。