気になる血圧、でも塩分高めの食事が好き。そんなときはカリウムを。

健康

「塩分の取り過ぎが高血圧を招いてしまう。」
昔から言われていますよね。
でも、塩分が多いものは美味しいんです。
お味噌汁
ラーメン
漬物
梅干し
めんたいこ
魚の干物
ハム
ソーセージ
うーん、美味しいものばかりです。
血圧が気になる人は塩分を控えるほうが良いのですが、つい食べすぎてしまうこともあります。

高血圧が気になるならカリウムは

食事の塩分量が気になる方はカリウムでバランスを調整できます。
カリウムの働きと多く含む食品について調べてみました。

血圧が気になってるのに、
「ラーメンを汁まで飲んじゃった」
どうしよう。
というときにナトリウム(塩分)を排泄する働きがある食材を食べることで、血圧上昇の予防に役立ちます。

ナトリウムとカリウム

カリウムはナトリウムとともに細胞の水分バランスを調整する働きがあります。
このカリウムとナトリウムのバランスを保つことで高血圧の予防に繋がるのです。

何億年も前に動物が海から陸へと進出しました。
そこで繁栄していくのですが、問題もありました。
海中では豊富にあった塩分が、陸では珍しくなってしまったのです。
貴重な塩分を得るために、味覚を発達させました。
その結果、ぼくたち人類はしょっぱいものを美味しいと感じてしまうのです。

でも、塩分の取り過ぎは血圧を高めてしまいます。
もちろん、塩分と血圧の関係を理解して自制していくことはできます。
ただ、長年身についた食生活を一気に変えるのは大変ですよね。
また、ついつい濃い味のものを食べてしまうこともあります。
そんなときに「カリウム」を多く含む食材でバランスを保つよにすることができるのです。

カリウムについて

カリウムって何

カリウムはミネラルの一種です。
体内では細胞内に多く存在し、その量は体重の0.2%といわれています。
例えば、体重が60kgの人はおよそ120gのカリウムがあるわけです。

カリウムの働き

リウムによって細胞の浸透圧が調整されたり、細胞内の酵素の働きが助けられたりしています。
ナトリウムが腎臓から排出されるのを促す働きもあります。
また、筋肉や神経が正常に機能するためにも必要です。
このようにカリウムには大切な働きがあるので、摂取量と排泄量のバランスを保たせる必要があります。
ただ、腎臓において再吸収の調整がされるので、通常の食生活では自然とバランスが保たれているのです。

カリウムを多く含む食品

「塩分の摂り過ぎ」に心当たりがある方は、カリウムを多く含む食品を積極的に食べることをお勧めします。
カリウムが多く含まれるのは野菜や果物、海藻、いも、豆などです。
ほとんどの野菜や果物、いも類に含まれています。

ただし、カリウムは水に溶けやすい性質があります。
茹でるよりも煮て、お味噌汁のように煮汁ごといただく方が効率的です。

成人男性の1日のカリウム摂取基準は2500mgで、成人女性は2000mgです。
そして、高血圧改善のための摂取目標量は、成人男性で3000mg、成人女性は2600mgとなっています。

また、ナトリウムとカリウムの摂取比率は2以下が良いようです。
ナトリウムを100摂ったら、カリウムは50以上摂るよう心がけましょう。

高血圧とカリウムの働き

カリウムはナトリウムの排出を促す働きがあります。
つまり、

塩分の摂り過ぎ
体内のナトリウムが増える
血圧が上がる

カリウムが多く含まれる食材を食べる
体内のナトリウムが排出される
血圧が下がる

という流れになるのが期待できるます。

・血圧が気になる
・濃い味が好き
・血圧対策をしていない

そんな方は食事のときにカリウムが多く含まれる

大豆
いんげん豆
里芋
昆布
アボカド
ひじき
いわのり
コーヒー
こんにゃく
片口いわし
野菜
果物

を食べましょう。